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住職の虫めがねバックナンバー

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内       容 《バックナンバー》

【平成29年11月12日】
当山の報恩講をお勤めいたしました。
境内は門信徒の方々が育てた90鉢の菊鉢で飾られ、ご参拝の皆様をお迎えいたしました。

No.100【平成29年11月 4日】

霜月に入り、この「虫めがね」も100回目の節目を迎えました。

ある教区で「報恩講」についてアンケートをしました。それによると、

   “先祖の恩を感じそのご恩に感謝しそれに報いようと決意する行事”

   “親鸞様の誕生日をお祝いする行事”

    “秋の収穫を仏様に感謝する行事”

などの答えが多かったそうです。 

「報恩講」は親鸞聖人が自己の命をかけて明らかにされた、「真実信心」:お念仏のお教えを、後に生きる私たちが「身にかけていただく」ことを第一として勤められる法要・法事です。
当山では来る12日に厳修いたします。
本日午後、門信徒会役員・婦人部の皆様により「仏具お磨き奉仕作業」が行われました。(婦人部の皆さんには、境内の落ち葉掃きと寺院施設内部のお掃除もしていただきました。)
光り輝く本堂へ皆様ぜひご参拝ください! お待ちしております! 

 

No.99【平成29年10月29日

急に難しい話となりますが、唯識は単に阿頼耶識や末那識だけでなく眼識、舌識、身識、意識、耳識など8識があり、この世の一切の存在は自分の中の「識=心」が作り出した仮のもので「唯だ識」、すなわち「心のみ」が存在すると説く。
すなわち、人間の心の奥深くにある心を徹底的に観察・分析し、科学と哲学・宗教の三面を備えた普遍的な思想である。
具体的には人間のありのままの姿=凡夫の自覚、欲望、怒り、ねたみなど煩悩の根源を明らかにしてくれる。(心の奥底にある潜在意識、今でいう心の奥を探る深層心理学)


【平成29年10月27日】
婦人部研修旅行が行われ、私もご一緒させていただきました。
好天に恵まれ、紅葉の始まった秋の木曽路(奈良井宿、奈良井ダム、定勝寺、阿寺渓谷)を満喫いたしました。

 

No.98【平成29年10月20日】


最近の医学、特に医療機器・器具は長足の進歩を遂げ、目覚ましい革新をしております。
最近、つづけさまにMRIやCT検査機器にお目にかかり、身体中の血管の内部まで撮影して、瞬間的に画像処理・送信され、どこのデスクでも実際に見ることができ驚きました。
脳の内部まで詳しく見ることができましたが、脳の働きまでは見ることができませんでした。
しかし、仏教の唯識と言う教学ではもう千年も昔から阿頼耶識末那識として、今でいう深層心理学が明らかにされておりました。   (続)  

 
No.97【平成29年10月10日】

秋彼岸を過ぎて、お寺は主な法要・行事は11月の「報恩講」を残すのみとなりました。
報恩講は、全国の浄土真宗のお寺で毎年一番大切にお勤めする法要です。
なぜならば、浄土真宗・お念仏の教えを開かれた親鸞さま九十年のご苦労を偲び、 その厚恩のご法事をお命日にみんなでお勤めする
ものです。

本願寺では1262年親鸞聖人滅後より、連綿としてそのご遺徳を讃え、九十年のご苦労を通じて、阿弥陀如来のお救いを改めて味あわせていただく法要です。
当山では、11月12日(日)午前10時より「報恩講」をお勤めいたします。


No.96【平成29年 9月26日】

果て(はて)彼岸となりました。
今日、当山丸戸墓地に墓参しました。
墓地の周囲にはススキの穂が出そろい、秋の様相を呈しておりました。 300区画もある墓地の中で1区画だけ、今年も彼岸花(曼珠沙華)が咲いているのです。冬の寒さに耐え、夏の暑さを乗り越えて咲く花に感動いたしました。
一過性でなく、切り花でなく咲く、宿根草の彼岸花をご縁に、そこに埋骨してある尊い命にも合掌したことです。 

 

【平成29年 9月23日】

秋彼岸法要を厳修いたしました。

No.95【平成29年 9月12日】

お彼岸の浄土は阿弥陀如来の「お浄土」です。
その世界は無量の光に満ちあふれた世界、阿弥陀如来の智慧が光となって輝き、限りなく働き続ける悟りの世界です。
浄土は何の苦しみも憂いもありません。阿弥陀様の教えを聞き、その救いを信じ、救われていることに感謝のお念仏を申し、是非この浄土に生まれることを願いたいものです。
お彼岸は、「故人をご縁に仏法を聞くご縁」にしたいものです。
「信心の定まるとき、往生また定まるなり」と、親鸞聖人は仰せになりました。 

当山は、23日(土)午前10時より秋の彼岸法要が勤まります。 


No.94【平成29年 9月10日】

彼岸とは彼の岸、すなわち、向こう岸のことで悟りの世界・浄土の世界のことであります。天国?ではありません。 彼岸に対してこちら側のことを此岸と呼びます。此岸とは私たちが生きている現実世界でもあります。

前回のパーラミタ―を漢字にしたものが、六波羅密多=六波羅蜜と言いお釈迦様が到達した悟りの世界です。

ここではお釈迦様の悟りに至るための、6つの徳目(課題)を上げています。

しかし浄土真宗では、その悟りに至るための修行はしません。

浄土真宗では、彼岸は阿弥陀如来の徳に感謝し、その教えを聞くための仏縁としています。
    (続く)



No.93【平成29年 9月 3日】

9月の声を聞いて、朝晩は冷気を感じる位急に秋の気配を感じます。

おかげで夏からの疲れが取れて癒されます。

9月はお彼岸の月です。秋の彼岸は9月23日の秋分の日をはさんで前後7日か間です。

お彼岸とは、もともと昔のインドの言葉である「パーラミター」がその語源で意味は「倒彼岸」、倒を取って彼岸と呼んでいます。

今回から「彼岸」について考えていきます。   (続)


No.92【平成29年 8月27日】

立秋も過ぎ、はや最終日曜日となった
7月初め400名近い滋賀教区の婦人会の皆さんの参拝に続き、今月も法要以外で人の出入りの多い月であった。
早朝連続参拝の参加者に始まり、26日は前住職の月の命日で兄弟や甥・姪が集まり、明日は私の小学校の同級会が喜寿の歳を機に上諏訪で行なわれ、有志の仲間がその帰路立ち寄ることになっている。

坊守は大変だが閑古鳥が鳴く寺でないことは確かであり、今後とも敷居を低く、気軽に出入りできる寺でありたいと思う。 

 
No.91【平成29年 8月20日】

立秋が過ぎたのに雨模様の天気が続き、秋を感じるセミの声や虫の音が聞こえない異常気候です。
東京も19日間雨マークが連続して並び、自然ばかりでなく人間生活にも影響が出そうです。
気象庁の記録では、こうした気圧配置の年は大きな台風が上陸した記録があると予報しています。
統計より自然の営みのほうが勝っている場合もありますね。