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住職の虫めがねバックナンバー

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内       容 《バックナンバー》

No.10【平成28年 3月 6日】

このたび当山丸戸墓地で、ご自身のお墓の隣の1区画に小動物(犬)のお墓建立願出があり、許可しました。
人間同士のように会話こそできませんが、家族同様長年月にわたって生活したペットとの別れは筆舌に表せないぐらいの悲しい物だと思います。
経典にも「一切衆生悉く佛性あり」と。いただいた生命(いのち)のご縁、みな平等と申します。
今までも、いまも、これからも幸せな人と動物との絆のために、新々墓地【丸戸墓地内の最も新しい区画域】の通路に面した場所に建立されました。
 
 

No.9【平成28年 2月28日】


来週くらいから本格的な春の陽気になるとの嬉しい天気予報に接しました。
玄関の鉢植えの「野梅」も満開。
外に出ると、何十年も前に、あるご門徒の奥様から頂いた「スノードロップ」の可愛い純白の花が今年も目を楽しませてくれています。
樹木の幹に耳を付けてみますと、大地から水を吸い上げて流れている樹液の音が聞こえてきます。
3月・4月は万物が躍動する新たな出発の季節です。
自然の営みに学び、その動きに応える生活をしてまいりましょう。
 


No.8【平成28年 2月 9日】


植物に美しい音楽を聞かせて育てるという話を聞きます。
植物もさることながら、育てる側が愛情をもって育てることにつながっているのでしょう。
成長を見守り、手をかけ、水をやりながら「よく芽を出したね」「よく咲いたね」と声掛けしている姿は美しいものです。
動物も植物も一切の生き物は人間の力もさることながら、自然の大いなる恵みを受けて育ちます。
今は人工的・科学的な栽培方法で効率よく生育していきますが、寒さの中で春を告げる小さな“命”にもスポットを当ててみたいと思います。
 


No.7【平成28年 1月31日】


昨日帰国なされました天皇ご夫妻のフィリピン国交正常化60周年の親善訪問と平和と友好を示す慰霊の旅は、私の胸に深い感動を覚えました。
フィリピンは太平洋戦争で日米両軍の決戦の舞台となり、約51万8千人の日本兵と110万人と言われるフィリピン人が犠牲となり、日本軍はマニラを占領し一時軍政を敷いて、何の罪もない人々を虐待した事実は時間が経過したとはいえ、許されるべきことではありません。
まず最初に、「フィリピン人の無名戦士墓」に黙礼されたこと、パラオ訪問の時と同様に、日本から持参した白菊の花を供えられ、深くこうべをたれる御姿など随所にご夫妻の心情が伝わってきました。
私ども日本人を代表しての、平和と友好を示すこのたびの慰霊の旅は誠にありがたいことであり、これは仏教言う「無財の三施」の一つ、「無畏施(むいせ)の菩薩行の実践と思われ合掌させていただきました。


No.6【平成28年 1月20日】


早くも芽の出てきた庭先のスノードロップや福寿草の花が雪の下になりました。
今年は今まで暖かく雪の少ない良い年だと喜んでいましたが、18日寒冷前線がすっぽりと日本列島を覆い、北日本や東日本に大雪をもたらしました。
2月を如月と言いますが、語源は「寒さで衣を重ねて着る」ことから衣更着となり、後に如月(きさらぎ)という字をあてはめたと言います。
部屋の暖房を効かせ過ぎたり、乾燥し過ぎで外気との温度の差を大きくして風邪などひきませんように、この冬を元気に乗り越えましょう。


No.5【平成28年 1月10日】(日曜礼拝法話から)     
                                
大寒というのに岡谷市内の湊地区では自宅の庭のツツジが咲いているそうです。
今年の正月は暖かく平穏だと喜ぶ6日の朝、北朝鮮が水爆実験を実施したというニュースが飛び込んできましたツツジの狂い咲きならまだしも自分の路線と違う側近を次々に排除したり、自分の権力基盤の強化のためなのかこの蛮行は、許しがたいものです。益々、国際社会から孤立していくリスクは大きいと思 い ます。
釈尊の金言を送ると共に他山の石としたいと思います。
自分が生きるためには、他の命を奪わなければならぬという悲しい仕組みの中にある。他から受けた恩を忘れるばかりか、仇をもって返すことあり、どこまでも人間は帳消ししえない、罪を持つ存在である。」


No.4【平成28年 1月 1日】     

あけましておめでとうございます。
年寄りの冷や水と揶揄されましたが、おおくの方のお力をお借りして昨年暮れ、当寺のホームページを開設させていただきました。
速報性・持続性が肝要であり、更新のむずかしさなど承知の上での開設ですが、教化活動の柱に育ててまいりたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。


No.3【平成27年12月20日】      

当寺ホームページのリンクで「本山西本願寺」にアクセスしますと、さまざまな情報に触れることができます。メニューにある「みんなの法話」では、居ながらにして全国の布教使の先生方の法話を「目で“聴聞”
する」ご縁がいただけます。
年末多忙な中にも1年をふりかえりながら、静かに聞法の時間を取る余裕がほしいものです。 

No.2【平成27年12月10日】     

敬念寺ホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
かつて行っておりました「テレホン法話」とは、だいぶ趣が異なりますが、今後、「住職の虫めがね」で、折々に私の思いを綴ってまいりたいと思います


No.1【平成27年12月 1日】    

ホームベージ開設にあたって 
                      
IT化が進む社会環境の中で、敬念寺でもこのたびホームページを開設することになりました。
かつて昭和56年ごろ、10年以上「敬念寺テレホン法話」を3分間でしたが流しました。
体が不自由な方、高齢で気軽にお寺に足を運べない方など多くの方に聞いていただきました。
しかし、会館・庫裏建設などの大事業があり中断してしまいました。
お寺は門信徒に支えられていると同時に、社会的な存在でもあります。
社会の中で浄土真宗敬念寺の情報をホームページを通して広く発信し、お念仏の朋の輪を広げることも大切な役割だと思います。
開設しましたホームページに、ご意見ご要望がありましたらお寺までお知らせください。